体験談(約 28 分で読了)
中学の時に公園で出会ったお兄さんとの初恋話(2/5ページ目)
投稿:2011-10-18 21:00:00
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本文(2/5ページ目)
整髪剤の匂いなのか香水なのかはわからないけど独特の匂いがした。
なになになになになにってパニックになった。
何が起こったの。
お兄さんは私の肩をつかんで真っ直ぐに目を見てきた。
顔近かった。
ごめん、って呟かれたんだ。
何が、って思うまもなくキスをされた。
うわぁぁああぁああああああああああああぁあああなっしゅ!
その後エレガントに言うなら抱擁。
子どもっぽく言うなら抱っこ。
普通に言うなら抱きしめられた。
しばらくしてお兄さんが離れたあとちらっと隣のゴンドラの方を見た。
うわーって感じでカップルが口を手で押さえてこっち見てた。
見るな変態どもめ。
それからゴンドラが下に下りて、ありがとうございましたーお足元お気をつけてとか何とかいう係員の声も耳に入らないくらいに頭がぼーっとしていた。
お兄さんは何も言わずに俯いてたんだけど、私は見た。
お兄さんがニヤニヤしていたのを…。
その日はそのまま公園で解散。
家で眠れなかったのをよーく覚えている。
それから翌年1月1日。
初詣と称して前日31日の23時からずーっと2人で公園に座っていた。
話すのはやっぱり他愛のない話なんだけど、私はもう何かひっかかっていたものが取れた気がして、最初の頃みたいに楽しく感じられた。
そして恋人たちの祭「バレンタイン」。
私はお小遣いが無く、どうしようもなかった。
その時タイミングよく母上がご帰宅。
一緒にデパートにチョコの型や板チョコ、飾りや中に入れるマシュマロを買いにいった。
湯煎の方法とかも丁寧に教えてくれた。
けど、誰にあげるのかとかは特に聞かれなかった。
マシュマロ入りのやアーモンド入りの、綺麗とは程遠いチョコレートができた。
それでも母上は、どこからか綺麗な飾りのついた箱を持ってきてくれて、これに入れなさいって言ってくれた。
箱につめて、一緒に買ってきたリボンをつけた。
見栄えだけはよくなった。
箱のね。
初めて手作りのチョコを作って男性に渡す。
それだけで馬鹿みたいにドキドキして前日はやっぱり眠れなかった。
当日、私はチョコレートを2箱学校へ持って行った。
何故ならDQN共がカバンを漁るから、見つかってぼろぼろにされるのは目に見えてる。
カバンを漁られる前にダミーのチョコを見えそうなところに隠しておいて、それをぼろくそにしてもらう。
そうすれば、本物のチョコは見つからないで済むかもしれない。
そういう子供ならではの浅はかな考えがあっての事だった。
でもやっぱりDQNも頭が悪い。
「うわーwwwこいつチョコ持ってきてるぜーwwww」
とかいってまんまとダミーチョコに引っかかり、投げたり目の前で食ったりした。
食われたのはむしろ好都合。
その中には私特製ぞうきんの絞り汁が入ってたから。
案の定ダミーチョコにターゲットがいったお陰で本物のチョコは守られた。
溶けたりしないかとかカバン蹴られたりしたらどうしようとか気が気でなかったのを覚えている。
給食ひっくり返されながらやっと下校時刻。
めんどくさい事に巻き込まれないうちにと急いで帰ろうとした
いじめっ子女子登場。
3人か4人だった。
今日に限って…と焦った。
カバンひったくられて投げる蹴る。
仕上げに3階の窓から投げる。
そいつらが何か言ってた気がしたけどそんな事はどうでもよかった。
急いで階段を下りてカバンを確認しに行く。
別にカバン自体が大事で心配だったわけじゃない。
カバンはもう機能しないほどぼろぼろだったから。
中の、母上に手伝ってもらって作ったチョコ。
お兄さんの為に作ったそれが心配だった。
多分涙目になってたと思う。
階段を駆け下りながら心臓が締め付けられてた。
呼吸が苦しくなりながら窓から投げられたカバンに駆け寄った。
無数の足跡とほこりが付けられていたそのカバン。
中身ももちろん、無事じゃなかった。
もともと褒められた出来じゃない中身はバラバラに砕けていて、唯一良かった包装も見るも無残にされていた。
教科書やノートの間に挟まっていた、チョコレートだったそれを抱えてしばらく泣いてた。
何されても泣かないようにしてたけどこれだけは耐えられなかった。
やっと泣き止んで その時の時刻は17時くらいだった。
行かなくちゃいけなかった。
お兄さんはきっとバレンタインを楽しみにしていただろう。
このボロボロのを見せて何て言うだろうか。
がっかりされるんじゃないか。
足が重かった。
ぐちゃぐちゃになったそれを手に持ってカバンを背負って公園に向かった。
やっぱり大量の鳥類に囲まれて座っていたお兄さん。
笑って手招きをされた。
さっきまであれだけ泣いていたのにお兄さんの顔を見たらまた涙がこぼれてきて、抱きついて喧嘩した小さい子がお母さんにすがって泣くみたいに情けなくまた泣いた。
私が落ち着いてからお兄さんは、なぜか手に持ったままのそれを見て
「作ってきてくれたんだね」
って言ってくれた。
何も言えないでいるとお兄さんは私の手からそれを取り上げて
「じゃあ遠慮なく」
ってもう包装の役目を果たしていない箱を開けて中のチョコレートだったものを食べた。
食べながらお兄さんも泣いていた。
私は大人の男の人が泣いているのをその時初めて見た。
泣きながら食べながら
「辛かったね」
とか声をかけて頭を撫でてくれたのを覚えている。
全部食べてくれて
「ごちそうさま」
と泣き顔で笑ってた。
お返しするからねって約束してもらってその日は帰宅した。
そして3月のホワイトデー。
何をくれるんだろうかと性懲りも無くわくわくしていた。
前日から。
寝れなかった。
いい加減しっかり寝るという事を覚えるべきだった。
学校は相変わらず大変だったけどね。
でいつもの様に公園に行く。
お兄さんとハトとすずめと白い紙袋が見えた。
お兄さんはニヤニヤしながら
「お返し選ぶのが恥ずかしかったんだ」
と言いながら、綺麗な缶の器に入った何色もある飴と、小さい熊のぬいぐるみのついたストラップ。
そしていつものパン、サービスだとメロンパンとチョココロネ2つもらった。
物ももちろんものすごく嬉しかったんだけど、忘れられがちなホワイトデーを覚えていてくれた事。
あのぼろぼろのチョコレートにもお返しをくれた事が嬉しかった。
それでいつになくテンションが上がった私は
「ホワイトデーにお返しくれたから、カップル成立ですよねww」
とか言っちゃった。
お兄さん停止。
完全に固まってた。
照れなのかそれとも別の何かだったのか。
数分無言で考える人ポーズだった。
そりゃ傍から見たら変質者だからね。
その後しばらくして、キスのときと同じように目をまっすぐ見据えてきて一言。
「好きです、お付き合いしてください」と。
大真面目な顔で言ってるのがちょっと面白かったけど、
「喜んで!」
とどっかの居酒屋みたいに答えた。
今更って気もするけど…って、2人でしばらく笑ってた。
そして4月。
中◯2年になった。
それは心底どうでもいいんだけど、4月は私の誕生日なんだ。
お兄さんには数ヶ月前に1回教えたっきりだから正直不安だった。
母上も休みは取れないから、お兄さんが忘れてたら…。
でも前日はやっぱりワクワクしてた。
で公園に向かう
お兄さんが丁度豆?パン?を撒いているところだった。
もうお前が食われてんじゃね?くらい大量に群がってた。
それを見ながら気づいた。
お兄さんの隣、私の席にでっっかい箱と袋がおいてある事に。
お兄さんは
「誕生日おめでとう!」
って叫んでまず箱を開けてくれた。
でかい。
でかいケーキが中に入ってた。
私の名前も入ってた。
いちごやらぶどうやらみかんやらいろいろ乗せてあって、かなり高いんじゃないかと思われるホールケーキ。
ろうそくも14本出して刺してくれた。
ライターを取り出してろうそくに火をつけて
「はっぴばーすでーつーゆー♪」
と歌いだすお兄さん。
思わず噴出してしまった。
一応言っておくとここは公園です。
「はっぴばーすでーでいあ○○〜♪」
「はっぴばーすでーつーゆー♪」
歌い終わった後、おめでとう!!って拍手してくれた。
ろうそくを吹き消した。
「うわっ垂れる垂れる」
とお兄さんが急いでろうそくを取り除いていた。
さてケーキを食べる時間なんだけど…でかいホールケーキ。
2人。
公園。
どないせいっちゅうねん。
「食べ切れますかねー?」
とお兄さんに聞いてみたら
「張り切りすぎたかな…」
って苦笑いしてた。
駅前の大きな高級洋菓子店にわざわざ頼んでくれたらしい。
私は4分の1食べて、残りは全部お兄さんが食べてた。
しばらくは甘いもの見たくないなーって言ってた。
そして大きな袋。
遠くから見てもはっきりわかったんだから近くでみたらものっそい大きい。
これプレゼントね!って渡されたんだ。
もちろん開けてみたよ
巨大な抱き枕とぬいぐるみだった。
どうやらお兄さんは女の子=ぬいぐるみだと思ってるらしい。
冗談じゃなく抱き枕は2メートルあった。
ぬいぐるみは当時の私と同じくらいだから150cm台…。
たしかに気持ちよさそうだけどさ。
ありがとう!ってお礼を言ったら、喜んでもらえるか心配だったんだよねーって笑ってた。
というかお兄さんこんなもんどこで買ってきてるんだ。
そして5月は特にイベントが無かった。
こどもの日にお兄さんが落ちてた新聞紙で作った兜をかぶって座ってたくらいかな。
ハト引き連れて。
6月。
2年生は修学旅行に行く事になる。
最初の方で書いた6年生の思い出があるから中学もきっとひどい目に合わされるんだろうなって、暗くなってた。
班決めは嫌だってたらい回しにされるし、来るなって消しゴム投げられるし、黒板に書かれたクラスメイトの名前、私のだけ赤チョークで塗りつぶされてた。
行きたくないなって思ってた。
とりあえずお兄さんに相談してみる事にした。
旅行には行きたいけど、嫌な目に合わされるなら行かない方がいいのかなって。
そしたらお兄さん。
「修学旅行になんかいかなくていい、期間中なんとか休み取れるようにするから一緒に別のところに行こう」
って。
流石にそれはまずいんじゃないですかって言ったけど、楽しそうだし、お兄さんと一緒に行けるならってOKした。
母には修学旅行は行きたくないって言った。
言ったというかメモをおいた。その頃特に忙しくて帰ってこない事が多かった。
ただでさえ大変なのに、無駄金払わせてまで行きたくないし。
というかお兄さんは大丈夫なのか、捕まらないかとか心配ばっかりしてた。
当日までの打ち合わせによって決まった計画。
・2泊3日。
・行き先は長崎と山口。
・乗り物は先輩のボロ車再び。
・泊まる場所、見学するところはお兄さん任せ。
・バナナは主食。
先輩の車がまだ廃車になってないところにびっくりしつつも当日までワクワクしてた。
やっぱり前日は寝れなかった。
それでまあ、当日がきたんだ。
いつもの公園の前にものすごいボロ車が止まってた。
その光景に若干デジャヴを感じながらも乗り込んで高速道路に乗った。
途中でお兄さん酔ったらしく休憩を何度かした。
顔は真っ青で死んだフィッシュのような目をしていた。
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1: 中〇生のとあるEさんさん [通報] [コメント禁止] [削除]そんな…こんな事あるんですね…
展開がすごかったです…怖いw0
返信
2018-05-23 03:56:55
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(2020年05月28日)
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